家族で話し合う

台風や大雨といった水害は、その到来が事前に分かりますので、家族でそれぞれがどのような役割を分担するのか、事前に話し合っておくことは防災意識を高める意味でもとても有効です。

台風や大雨の場合家族で話し合っておくポイントは「緊急連絡手段」と「離散した際に落ち合う場所」と「家族の役割分担」の三つです。

台風や大雨は事前にやってくることが分かっても、曜日や時間帯は選びません。

家族が家にいる週末に来るかもわかりませんし、仕事や学校のある平日にやってくるかもわかりません。

平日の場合、最近は台風接近の場合、学校は午後の授業を中断して帰宅させます。

企業も公共交通機関運行の状況を鑑みて、定時前に帰宅させています。

子どもは家に帰れるでしょうが、勤め人の場合は我が家に辿り着かないケースがあります。

ですから、「緊急連絡手段」と「離散した際に落ち合う場所」を決めておくことは、いざという時に有効です。

緊急連絡手段

・災害時に家族が離ればなれになったら、どうやって連絡を取り合うか決めておきます。

・家族どうしの携帯電話がつながらなかった場合に備えて、電話がかかりやすい離れた地域の親戚や知人を連絡先として決めておきます。

・災害用伝言ダイヤル171や携帯電話の災害用伝言板の使い方をみんなで確認しておきます。

災害伝言ダイヤル171

災害用伝言ダイヤルは、地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供が開始される声の伝言板です。

災害用伝言ダイヤルは、被災地内の電話番号および携帯電話等の番号をキーとして、安否等の情報を音声情報として蓄積し、録音・再生できるボイスメールです。

災害用伝言板

NTTドコモ、ソフトバンク、auなどの携帯電話会社では、大規模な災害時に携帯電話やスマートフォンで安否確認ができる「災害用伝言板」を提供しています。

「災害用伝言板」とは震度6弱以上の地震など、大きな災害が発生した時に、被災地域にお住まいまたはご滞在中の方が、携帯電話やスマートフォンからご自身の状況を登録していただくことができ、登録された安否情報はインターネットなどを通じて、確認していただける災害時専用のサービスです。

また、あらかじめ指定したご家族や友人に対して、災害用伝言板に登録したことをメールでお知らせしたり(登録お知らせメール)、被災地の方に災害用伝言板への安否情報の登録を依頼(登録お願いメール)することも可能です。

「災害伝言ダイヤル171」や携帯電話の「災害用伝言板」の具体的な利用方法は各電話会社のホームページ等でご確認ください。

離散した際に落ち合う場所

・自治体が発行しているハザードマップなどで、指定されている避難所を確認して、家族が離散した際に落ち合う場所を決めておきましょう。

家族の役割分担

・台風や大雨が近づいたら、誰が何をするのか決めておきましょう。

台風や大雨が接近する前に行う備えと対策は次の章で詳しく説明します。

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