危険のある家に残らない
台風や大雨の際、一番してはならないことは自分の家が危険であることが分かっていて、そのまま家に残ることです。
言い換えれば、避難所に避難せず、自分の判断で勝手に家に残ることです。
大規模な災害が想定される場合には、例え避難勧告が出ていなくても、早めに安全な場所へ避難するなどの行動が何より大切です。
勝手に自宅に残り、いざ災害に巻き込まれてしまえば、自分の命を危険にさらすだけでなく、消防や自衛隊といったレスキューに多大なる迷惑をかけることになります。
「自分の命だ、自分の勝手だろう」といったわがままが、多くの人の迷惑になることをよく理解した上で行動してください。
自宅で避難した場合にやってはいけないこと
避難所などに避難するまでもないと判断し、自宅で避難した場合、次のような行動をとってはいけません。
家の外周を見に行く
家の中にいて、台風の強風などで外から気になる音が聞こえることがあります。
瓦や物が敷地内飛んできて、何かにぶつかった音かもしれません。
気になる気持ちは重々わかりますが、強風が収まるまでは決して外に出てはいけません。
暴風や突風にあおられて転倒する危険があります。
まして、屋外での作業など絶対にやめましょう。
田畑や用水路を見に行く
農家の方などは、台風や水害は稲作の時期と重なることから、どうしても田畑や用水路が気になります。
こういう言い方をすることは大変失礼ですが、気になって見に行ったところで正直どうしようもありません。
特に増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られる恐れがあります。
道路の側溝も蓋のない側溝も多く、こちらも足を取られる恐れがあります。
ですから、田畑や用水路の見回りは絶対にやめましょう。
海岸や河川を見に行く
農家の方同様、漁業関係の方は海岸や河川に繋いだ船がどうなったか気になります。
こちらも見に行ったところで出来ることはありませんし、仮に作業などを行えば大変危険です。
波打ち際や防波堤など海岸周りでは高潮の恐れがありますし、河川では増水した水にまきこまれる危険があります。
まとめ
台風や大雨が接近して、自宅に避難すると決めた場合にやってはいけないことは、むやみに動くことです。
嵐が過ぎるのを待ちましょう。
不必要な行動が、ケガや命に係わる事態につながる可能性があります。
避難勧告が出た場合はその指示に従いましょう。
避難勧告が出ていなくても、自宅にとどまることに不安があるのなら、早目に避難所に避難しておくことが大切です。