車のガソリンは満タンにしておく

熊本地震に被災してわかったことですが、車は簡易的な避難場所になるんです。

熊本地震では家に住めず、車中泊という形で車は大活躍でした。

繰り返しになりますが、台風や大雨といった災害は前もってやってくることが分かっている災害です。

自宅が危険な場所にあれば、事前に近所の学校の体育館などの避難所に避難しておけば命は守ることができます。

しかし、ペットがいるご家族は避難所には入れませんし、小さなお子さんがいるご家庭も子供の泣き声などを気にして避難所には行きにくいものです。

熊本地震では、そのような方々の多くが避難所に避難せず車中泊をされました。

車でしたら狭くて不自由ですが、避難所と違ってプライバシーは守られます。

避難所に行ける方でもあえて車中泊を選んだ方が少なくありません。

このように車は非常時の緊急避難場所として活用されたんです。

車は移動できる便利な避難所

車であれば、シートを倒して休むことができますし、家や避難所が停電であってもラジオを聴くこともできますし、カーナビでテレビを見ることもできます。

また、シガーソケット充電器があれば、スマートフォンの充電も可能です。

車は、ある意味とても便利な避難所になるのです。

注意が必要なことは、狭い車内で同じ姿勢でいると「エコノミークラス症候群」になってしまいますので、その点は充分注意して下さい。

ガソリンは必ず満タンに

台風や水害は基本的に寒い冬の時期ではなく、梅雨から夏、秋にかけて多く発生します。

その時期と言えばまさに高温多湿の過ごしにくい季節です。

まして、台風や大雨で避難しているわけですから、車に避難した場合、窓を開けることもできないはずです。

そうなれば、空調は車のエアコンに頼ることになります。

特に夏場の冷房はガソリンを余計に食いますし、考えて見て下さい、台風一過で晴天となれば、真夏にエアコンなしで炎天下の車中に居られるわけがありません。

対策の面では、台風や大雨が接近したら車のガソリンは必ず満タンにしておけば、いざ車中泊となった場合安心感があります。

台風や大雨が去って、すぐガソリンスタンドが開いていればいいのですが、状況次第では数日はガソリンスタンドが開かないことも考えられます。

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